「農を活かす」を企業理念に事業を展開するMCプロデュースでは、全国の産地の活性化に貢献するべく、未来に向けた新しい独自の農業ビジネスを展開しています。
その要となっているのが、緻密な計画栽培・取引により生産者様に多くのメリットを提供する「契約取引」です。
当社の契約取引では、播種(種まき)前契約を基本としており、あらかじめ、数量・価格・規格を取りきめてから生産者様は栽培をスタートします。
そのため、売れ残りのリスクを回避すると共に、相場に左右されない安定収入を可能にできる点が生産者様にとって大きなメリットとなります。
MCプロデュースの重要な役割の1つが、実需者様のニーズを的確に産地に伝えること。
必要となる数量・規格・価格・産地構成などの年間計画を、実需者様と入念に打合せ、その要望を直接生産者様に、ケースによってはJAなどの生産窓口を通してフィードバックすることで、リスクの低い効率的な栽培計画を可能にしています。
生産者様・実需者様双方への細やかなフォローにより、効率的で生産性の高いスムーズな取引をプロデュースしています。
産地との契約の前提となっているのは、生産者様と定植/作付けの前に取りきめる「再生産価格(※1)」。
- 「再生産価格」=種や肥料、運賃、資材、労働賃金など農産物の生産に掛かった総生産コストに基づく取引価格。
- ◆必要な数量だけ栽培し、栽培した商品はすべて出荷できるため売れ残りが出ません。
- ◆作付け前に価格を設定しているため、相場の値崩れによる出荷価格の変動がありません。
- ◆生産に掛かるすべてのコストをあらかじめ価格に組み込んでいるため、赤字を抱えるリスクを回避し計画的な経営を図れます。
契約取引による青果物取引は生産者様にとって様々なメリットがあるほか、実需者様にとっても、信頼できる生産者様から、「安心・安全・安定価格」の商品を安定して仕入れられるというメリットがあります。
MCプロデュースは、全国の生産者様・生産団体様と信頼関係を構築し直接契約を結ぶことで産地との契約取引を拡大。
生産性の高い新たな農業ビジネスを全国の産地に向けてプロデュースすることにより、日本の農業の活性化にますます貢献します。
契約産地に近接したエリアに拠点を構えることで、効率的かつスピーディーな流通と、物流コストの削減を実現。
独自のビジネス展開と産地への提案により、生産者様の信頼は年々増し、契約取引数量も右肩上がりに伸びています。
地産地消、フードマイレージ短縮(物流コスト削減)、リードタイム縮小による鮮度向上など実需者様の様々なニーズに対応するべく、全国に産地ネットワークを展開し、全国の産地や生産者様との連携による安定供給の仕組みをプロデュースしています。
産地活性化のために新たな農業ビジネスの創造を手掛けるMCプロデュースでは、事業の一環として外国産野菜の国産化を推進しています。
その中でも、従来は大部分を輸入に依存していたトレビスやパプリカなどの栽培を国内の産地に提案し、事業化を実現しました。
国産化を推進することで、「生産者の顔が見える安心・安全な国産商品を」というお客様(実需者様)のニーズに応えています。
外国産野菜の国産化はお客様のニーズに応えるだけではなく、「主要栽培商品の旬以外の時期に、空いている農地を有効活用したい」という生産者様にとっても新たなチャンスとなっています。
日本の気候や風土を考慮した上で、外国産野菜の国内栽培を産地に提案することにより、日本の農業の活性化に大きく寄与しています。
実需者様のニーズを的確に生産者様にフィードバックし、外国産野菜の国内栽培を含め、需要が確実な商品の生産をプロデュースすることもMCプロデュースの重要な役割です。
会社設立間もない時期から手掛けているパプリカの国内生産数は毎年順調に伸び、2010年には国内自給率の35%を突破。
実需者様のニーズに応えて国産化を進めてきたトレビスも急速に生産数を増やしています。
トレビス、パプリカ以外にも、産地の活性化と利益向上に貢献する新たな外国産野菜の国産化を試行錯誤しています。
このような当社と産地の取り組みが高く評価され、2009年・2010年は2年連続で農林水産大臣賞を受賞いたしました。
2009年: JA全農いばらき様−MCプロデュース−株式会社サラダクラブ様社間の契約取引において
2010年: JA利根沼田様−MCプロデュース−株式会社サラダクラブ様社間の契約取引において